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本の構成としては、前編は挨拶から議論まで、いろいろな場面での受け答えのバリエーション(応答の仕方)がスレッド式で載っていて、フランス語での解説がついています。後編はそれを応用したフランス人の日常の様々な場面(57場面)での本格的な会話集です。ひとつひとつの会話もかなり長く、まるまる1ページに及ぶものもあります。

片面30分のカセットには、本の後編の会話がフランス人によって話されています。もちろん、スピードもネイティヴの普段どおりそのまま。本文を目で追っていても、何を言っているのか分からないくらいの早さのときもあります。

この本には、日本語の解説はありません。別冊で、後編の会話の訳がのっているだけです。なので、初心者向けではないかもしれません。

でも、このカセットをわけも分からず聴いて聴いて聴きまくっているうちに、(ただ流しておくだけでも効果あり)だんだんヒアリングの力がついてきます。気になるフレーズがあったら日本語訳を見直したり、仏文だけ読んだり、目で文章を追いながら聴いたりといろいろしているうちに、自然に聞き取り、音で言葉が理解できるようになります。同じフレーズがいくつかの違う場面で出てくるのを、仏語だけで見ていくと、日本語に直したものでなく、感覚で理解する力がつくと思うのです。

インターネットラジオのニュースなどでフランス語を聞くのとは違って、日常会話なので、普段使われる言葉がたくさん出てくるのもいいところ。

ちなみに、友だちのフランス人にこのテープを聴かせたら、
「このやりとりは "très français"(とってもフランス人らしい)だ!」と大笑いしながらずっと聴いていました。それだけ、フランス人らしいエスプリの利いた会話を覚えられる、とってもよい参考書なのではないでしょうか。

とにかく、ネイティヴの話す自然なフランス語に耳を慣らしたい人にはこれは絶対にお勧めです。
le jeudi 13 novembre 2003